華のあるくらし

２０２０年も半分終わってしまいましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。コロナ禍を心配して、多くの応援メッセージを頂きありがとうございます。クローバーは、交代で在宅勤務をしながら通常営業を続けております。

個人的には趣味のお茶と声楽のお稽古が、２月後半から休講になってしまい、週末ごとに自宅の断捨離に励みました。そんな中、お茶の先生から「弥生一日。今日からインスタグラムにお花とお菓子をアップします。こんな時だからこそ、ご自服ください。」とご案内をいただきました。その言葉どおり、今も毎日アップしてくださっています。

私も先生を真似て、毎週末、お菓子とお花を買って、主人と一緒に抹茶を頂いています。活けた花が、先生がアップされた花と同じだったときは、自画自賛。今まで、ベランダは殺風景だったのですが、苗を植えて季節の花を楽しんでいます。朝夕の日課が、花の水やりになりました。

５月に入ると、声楽の先生から、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場（ＭＥＴ）のソリストで、来日されたときに先生がレッスンを受けられていた方が、世界中の生徒を心配してＺＯＯＭで無料公開レッスンを始められたとメールを頂きました。当初は、「森さんのレッスンに少しでも還元できればと思い受講しています」との内容だったのですが、後日、孫弟子の私も参加できるようになったと先生からメールを頂きました。ＭＥＴは、コロナの影響を受け年末までの公演をすべてキャンセルしたとの報道もあり、おそらく大変な状態だと思うのですが、生徒のことを考えて始められたとのこと。私にとっては夢のような話で、不謹慎ですが正に「コロナ効果」。ニューヨークのご自宅からの公開レッスンを聴講し、息の流れや口の中の状態など細部にわたっての指導は大変参考になりました。

６月から、私のレッスンも再開されましたが、ヤマハの方針で、先生はフェイスシールドとマスク、生徒はマスク着用です。最初のレッスンでは、ＭＥＴ仕込みの成果を発揮しようと意気込んでいましたが、マスクの中が湿って、メガネは曇るし全くダメ。でもレッスンの最後には「やっぱり、歌っていいですね」と、先生と二人で不自由な中でも工夫して唄う喜びに感謝しました。近頃は、マスク効果でいままでより良い声がでるようになった気がしています。

今、話題になっている免疫力の３割は「心」でつくられるとのこと。こんな時だからこそ、ちょっぴり華やかに心豊かなくらしを送りたいと思っています。

執筆者：森京子