年初に掲載した2026年末の目標数値を以下の通り変更します。
(年初の見通し:https://pmam.co.jp/assets/2026/01/V5_20251230_ainori_monthly.pdf)
・S&P500(米国): 7,950p (2025年末終値比 +16%)
・日経平均(日本): 73,000円 (同+45%)
※ただし、両指数とも、残り半年間で上下±10%前後の変動を想定。
今回変更した主な理由は、以下の通りです。
■ 米国株【S&P500:7,950p (2025年末終値比 +16%)】について
年初に掲げた見通しから変化があった主な材料としては、地政学リスク(米・イスラエル対イラン戦争)とAI開発関連投資が想定以上に巨額になったことです。
① 地政学リスク(対イラン戦争)
2月末に勃発した対イラン戦争は、いまだ最終の合意にはいたっていないものの、戦争開始直後のような不透明感はなくなり、協議期間に120ドル近くまで上昇した原油価格も、現在は60ドル台まで下落しています。すでに米ガソリン価格にも反映されてきましたが、この流れが続けば今後のインフレ期待は下がるものと考えます。
② 旺盛なAI開発関連設備投資と企業利益上方修正
現在データセンターをはじめ、AI開発関連設備投資が米国GDP経済成長の大きな部分を占めるまで急拡大しております。このAIブームはその周辺産業にも波及し、米企業利益は全体で上方修正されています。現状S&P500の予想EPS(1株当たり利益)が2026年末で340ドル(前年比+24%)、2027年末は397ドル(同+17%)となっており、今回修正した目標値は、「2027年のEPS 397ドル」に「5年平均PER(20倍)」を単純掛け算したものです。
■ 日本株【日経平均(日本): 73,000円 (同+45%)】について
日本株については、政権と政策が大きく変わったことと、米国のAIブームと株高の恩恵を受けるという見通しから、さらに上方へ修正しました。
① 積極財政路線
日本では、年初に確定していなかった解散総選挙が2月に行われました。その後誕生した高市政権による「責任ある積極財政」路線に加え、最近では17の戦略分野の具体的な議論が進められており、株式市場にとってはポジティブ材料となりました。
② EPSの上昇
年初の日経平均の予想EPS(1株当たり利益)が2,650円であったのに対し、直近では3,780円へ43%上昇しました。現在の株価は7万円前後(年初来+38%上昇)で推移していますが、PERは年初より割安(18倍台)となっており、過剰な割高感はありません。
なお、冒頭で述べました日米株の2026年末時点の予想ですが、今年の後半は、以下のイベントや材料もあり、年初掲載時と同様、調整局面も見込んでいます。
・大型IPOやそのロックアップの解除などによる株式需給のアンバランス化
・中東での停戦協議決裂による原油高再燃
・急増中の信用証拠金残高の巻き戻し売り
・新FRB議長のスタンス浸透過程での不安定化
・クレジットスプレッド拡大によるプライベート・クレジット懸念の波及拡大 など。
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