今月に入り、株式市場は米国やイスラエルによる対イラン情勢をめぐるニュースに一喜一憂する展開となっています。こうした軍事や国際政治の緊張は「地政学リスク」と呼ばれ、株式市場ではリスク回避の動きが強まる要因になることが多くあります。
しかし現状を見ると、株式市場はまだ崩れているわけではなく、重要な水準を保ちながら推移しています。
下の図は、米国の主要ハイテク株で構成される株価指数ナスダック100(CFD)の日足チャートです。
ナスダック100とは?
アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾンなど、米ナスダック市場に上場するテクノロジー中心の企業の内、時価総額上位100社で構成された株価指数のこと。
💡ポイント
株式市場には数千社もの企業が上場しています。そのため、個別の株価(例えばAmazonの株)だけを見ていても、「市場全体が上がっているのか下がっているのか」は分かりにくいものです。
そこで、複数の企業の株価をまとめて計算し、市場全体の動きを示すものとして作られたのが株価指数です。
日本では日経平均株価やTOPIXが代表的な株価指数ですが、アメリカにもS&P500 をはじめいくつか重要な指数があります。その一つが「ナスダック100(NASDAQ100)」です。

このチャートを見ると、ここ半年近くは26,256~23,830の間で、一定の価格帯で株価が上下を繰り返す状態(=レンジ相場)になっていることが分かります。チャート内の薄い青の帯の部分ですね。
また、昨年10月と今年1月に2つの高値をつけている点も確認できます。一方で、昨年8月の高値や11月21日の安値を見てみると、「23,830付近」が重要なサポートラインとなっています。
サポートラインとは?
株価が下落してきたときに買いが入りやすく、下げ止まりやすい価格帯のことです。市場参加者の多くが意識している水準とも言えます。
そのため、「この23,830を明確に下抜けるかどうか」が、今後の相場の分岐点になります。もし23,830を明確に下抜ける展開となれば、一定の価格帯で上下するレンジ相場が崩れ、下落トレンド入りする可能性が高まると考えられます。
地政学リスクが高まる局面では、同時にこうした市場が意識する価格水準も重要になってきます。
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