地政学リスクの中でも底割れしない株式市場 ― ナスダック100の注目ポイント

2026年03月12日

今月に入り、株式市場は米国やイスラエルによる対イラン情勢をめぐるニュースに一喜一憂する展開となっています。こうした軍事や国際政治の緊張は「地政学リスク」と呼ばれ、株式市場ではリスク回避の動きが強まる要因になることが多くあります。

しかし現状を見ると、株式市場はまだ崩れているわけではなく、重要な水準を保ちながら推移しています。

下の図は、米国の主要ハイテク株で構成される株価指数ナスダック100(CFD)の日足チャートです。

ナスダック100とは?

アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾンなど、米ナスダック市場に上場するテクノロジー中心の企業の内、時価総額上位100社で構成された株価指数のこと。

💡ポイント

株式市場には数千社もの企業が上場しています。そのため、個別の株価(例えばAmazonの株)だけを見ていても、「市場全体が上がっているのか下がっているのか」は分かりにくいものです。

そこで、複数の企業の株価をまとめて計算し、市場全体の動きを示すものとして作られたのが株価指数です。

日本では日経平均株価やTOPIXが代表的な株価指数ですが、アメリカにもS&P500 をはじめいくつか重要な指数があります。その一つが「ナスダック100(NASDAQ100)」です。

 

このチャートを見ると、ここ半年近くは26,256~23,830の間で、一定の価格帯で株価が上下を繰り返す状態(=レンジ相場)になっていることが分かります。チャート内の薄い青の帯の部分ですね。

また、昨年10月と今年1月に2つの高値をつけている点も確認できます。一方で、昨年8月の高値や11月21日の安値を見てみると、「23,830付近」が重要なサポートラインとなっています。

サポートラインとは?

株価が下落してきたときに買いが入りやすく、下げ止まりやすい価格帯のことです。市場参加者の多くが意識している水準とも言えます。

 

そのため、「この23,830を明確に下抜けるかどうか」が、今後の相場の分岐点になります。もし23,830を明確に下抜ける展開となれば、一定の価格帯で上下するレンジ相場が崩れ、下落トレンド入りする可能性が高まると考えられます。

地政学リスクが高まる局面では、同時にこうした市場が意識する価格水準も重要になってきます。

宇野隆一郎
執筆者
宇野隆一郎
株式会社パリミキアセットマネジメント
チーフインベストメントオフィサー
1988年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行し、主に国際部門を中心に国内及び証券部門にて従事。1998年には当時のスイス富士銀行(スイス・チューリッヒ)に駐在し、プライベートバンキングや運用の奥深さを体現し、以来マーケットの魅力に取りつかれました。2004年にドイツ銀行のプライベートバンキング部門に転職。その後独立し、ファミリーオフィスの運用を担当。1か月の内、約半分近くを海外に出張し、年間約100以上の世界中のファンドマネージャーとミーティングを行っていました。その時に、多根さんと出会いました。2009年にシンガポールに拠点を移し、ファンドに限らずあらゆる金融商品の運用を行い、2017年に帰国後も個人投資家として相場・トレードの研究に勤しんでまいりました。相場で大切なことは大局観であり、ファンダメンタル同様、時間と価格の分析も行いながら大局観を把握し、それに見合った旬なファンドを常にアップデートしていきたいと考えております。

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