「経済パワーの時代」の次に来るもの

本稿は1月にお届けしたコラム(丙午が示す、新しい時代の始まり)の続編です。
干支によると、歴史が約60年ごとに社会を動かす「パワー」がシフトしてきたことが見えてきました。1906年からの軍事パワー(剣・物質)の時代から、1966年には経済パワー(お金・情報)の時代へ、そして今年2026年からは精神パワー(魂・神)を中心とした新たな60年に入ったという仮説です。
この視点で世の中を眺めると、最近の変化は単なる偶然ではなく、大きな転換の兆しであることが見えてきます。
経済パワーの時代は、「お金」と「情報」にパワーが集中した時代でした。ですから、金融とメディアを押さえた者が世界の価値観を形づくり、世界をコントロールできたのです。
その構造を、最も巧みに活用した存在のひとつがユダヤ資本でした。金融とメディアの両輪を通じて、彼らは長年にわたり世界で大きな影響力を持ち続けてきました。我々にとっても金融業界やテレビ局、出版社への就職は「成功の象徴」でしたし、女子アナウンサーは社会的ステータスの象徴として、多くの人の憧れでもありました。
しかし近年、その構図は明らかに揺らいでいます。
テレビ局の内部問題や偏向報道への批判が表面化し、マスメディアの影響力は目に見えて弱まっています。SNSが支持を集める一方で、既存メディアへの信頼は崩れつつあります。
今回の衆院選は、SNSの影響力が圧倒的にマスメディアを上回った歴史的な選挙だったと思います。
金高騰が語る「経済パワーの時代」の終焉
もうひとつ見逃せないのが、2月に一時的な急落はありましたが、近年高騰している金価格です。
コロナ禍の財政出動や、ウクライナ戦争後の制裁を背景に上昇してきたとはいえ、直近の動きは異常とも言える水準です。これは単なる資産価格の変動ではなく、ドル基軸体制、ひいては通貨そのものへの信認低下と見るべきでしょう。
通貨は「経済パワー」時代の象徴です。その価値が揺らいでいるという事実は、「お金」の時代が次の段階へ移行しつつあることを示しています。
同時に、軍事パワーや経済パワーを前面に押し出す政治手法も、以前ほど支持を集めなくなっています。アメリカ、中国、ロシアといった大国は、圧倒的な力を持ちながらも、世界からのパワーを集中できていない状況にあります。軍事や経済だけでは、世界は動かない時代に入ったのです。
AI時代が導いてくれるもの
この転換期を象徴する存在がAIです。AIは「仕事を奪う脅威」として語られがちですが、見方を変えれば、人間から無意味な作業を切り離し、人間にしかできない本質的な領域を浮かび上がらせる存在でもあります。
AIは私たちに、「人間とは何か」「何のために生まれて来たのか」という問いを、容赦なく突き付けています。
精神パワーの時代にふさわしい話を聞きました。
——神棚の中央に置かれているのは「鏡」です。鏡に映るのは自分自身です。「かがみ」から「我(が)」を取ると「神」になります。
自己中心的な「我」を手放した時、人はより大きな魂に近づくのかもしれません。
これからの60年は、力で支配する時代ではありません。魂の質が問われる時代です。
私たちは今、その歴史的な入り口に立っています。
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