紅茶を飲みながら考えたこと

2023年04月11日

皆さんは普段、紅茶を飲まれますか。私は飲み始めてもう40年以上になります。私が社会人になって最初に勤務した会社(大阪市北区堂島)の近くにティーハウスムジカがありました。リーズナブルな値段で美味しい紅茶が飲めて居心地がよく、昼休みや会社帰りによく行きました。しっかりとした味の紅茶はケーキやサンドイッチなどと相性がよく、本当にお世話になりました。ムジカは10年前に堂島から兵庫県の芦屋に移転し、マスターも代替りしましたが、86才になられた先代は今もお元気で時々お茶会を開いておられます。

そのお茶会で聴いた紅茶の話を少し紹介します。紅茶は1971年に自由化され、海外ブランドの紅茶が次々と輸入されるようになりましたが、比較的高価で高級なイメージがあったため日常生活からは遠い存在として認識されていました。その傾向は今も続いています。そして、最初に紅茶の淹れ方として「茶葉を茶こしに入れて湯を注ぐ」と紹介されたため、紅茶は色がついたお湯と誤解され、残念ながら本来の紅茶のおいしさはあまり理解されませんでした。それでもムジカの常連さんのようにしっかりとお茶の成分を抽出した紅茶を楽しむ人はある程度いて、ずっと変わらずに紅茶を飲み続けています。一説によると、このような人は日本の総人口の5%程度と言われています。それ以外の方々にとっては紅茶は残念ながら縁遠い飲み物になっているため、専門店以外では紅茶は残念な形で提供されることがほとんどのようです。

この話を聞いた時に長期投資のことに似ているなと考えていました。紅茶も長期投資も「本物」は知る人ぞ知る存在で、それを提供するお店や会社も知る人ぞ知る存在になっているように思います。

紅茶は単なる嗜好品ですし、資産運用もそれぞれのスタイルがあると思いますが、こんなやり方もあるということがもっと広く知られるようになってほしいです。そうすれば、提供する側も変わってくるのではないでしょうか。紅茶、長期投資ともこんなやり方があるということを私も微力ながら広めていけたらと考えています。

ちなみに、「普通に紅茶を淹れる」とは、あたためたポットに、正しい分量の紅茶を入れ、沸騰したての熱湯を注いで蓋をして、3〜5分蒸らすだけです。一杯分の紅茶の分量は180ccのお湯に対して3〜5g(ティーバッグなら一個)、一人分でも二杯以上を一度に作ってください。

執筆者:藤林敏史

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