3回目の登場になります。
投資を始めてから、もう10年以上になりました。
今は、多くの直販投信のセミナーを受けて来ましたので、無茶な投資はしておりませんが、初めの頃は、知識も無く「先ずは実戦主義」であったため、運よく致命傷には至りませんでしたが、投資の経験としてはあちこち傷だらけの状態です。
その中から、「苦いコーヒー」の話を致します。外貨預金を主な投資としており、未だ直販投信に出会っていない頃の話です。休みでたまたま家にいた時、外貨預金を行っているメガバンクから、一本の電話があり、最近の低金利で利息が少ない状況に対し、良い解決策の紹介を是非させてほしいとの誘いでした。
貰えるお金が増えるのならと、のこのこと銀行の誘いに乗って窓口に行ってしまった時点で鴨ネギ確定。
仕切りがある窓口に案内され、一杯のプラスチック製のカップに入れられたコーヒーが出て来ました。
銀行で経験したことのない扱いを受けたので、「自分は特別」と勘違いをし、これで警戒心が薄れました。
※中身は、安物のインスタントでしたが。
購入手数料は掛かるが米国の有名な金融機関の商品で、満期まで保有していれば、手数料以上の利子が得られるものが提案されました。手数料に躊躇いはありましたが、満期の額に目が眩み契約。毎年、満期となる年が近づいているのを楽しみに待ち続ける日々。ところが予期せぬ突然の米国発リーマンショック事件が発生。
続いてアルファベット3文字の金融機関も破綻危機の報道を聞いた時、まさにその金融機関の金融商品を購入していた事に背筋が凍りつく。
パニック状態で電話を掛けるが、銀行は取り合わず、アルファベット3文字の窓口は、話し中で繋がらず。
奇跡的に破綻が避けられた報道が出た後には、窓口との電話が繋がり、途中解約の手続きを依頼。
戻って来たお金は、半分に減った額。
直販投信のセミナーで聞いた「マーケットの損は、マーケットで取り返せ。」を頭の中で繰り返し、心の中では号泣しながら残ったお金で、ここぞと思う個別株を購入。
運良く復活して結果良しにはなりましたが、あの苦いコーヒーではなく、美味しいワインや食べ物が愉しめて、安心して投資信託の運用を任せられるパリミキアセットマネジメントがある今は、とても貴重だと思います。
執筆者:北林 徹