長期投資の本領
2014年08月08日
家内と娘はずっとさわかみ投信を買っているのですが、どうしてそこまで長期投資に傾倒しているのか、今日は、その秘密を知りたくてやって来たのですが‐‐‐。」
8月8日ミキシムギンザでのセミナー開始早々の質問タイム。この質問が出るや否や、講師の澤上篤人会長に火がついた。
「過去100年の間に2度の世界大戦、大恐慌、石油ショック、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、同時多発テロ、アジア通貨危機、ロシア危機、等々、その度に世界経済は終わりだと騒がれた。しかしその間、世界経済は年平均4パーセントの成長をしている。その成長を支えているのが、人口増と、より豊かな生活を求めてやまない人々の欲望。現在71億人の人口が2050年には96億人に。その中で豊かな人々が17億人から30億人に増える‐‐‐。」
――と、いつもの澤上節が炸裂。おなじみの内容だが、圧倒的な迫力に、参加者も大満足でした。
ちなみに、我が日本の推移を見てみると、日本の日経平均が最高値の38,915円をつけた1989年の名目GDPは416兆円(実質で402兆円)、その後1997年をピークに減少に転じるも、昨年2013年で478兆円(実質で525兆円)と、バブル期のピークを上回っている。その間、バブル崩壊、山一破綻、ITバブル崩壊、リーマンショック、3.11等々、失われた20年と言われて、少子高齢化に苦しんでいる日本経済でもこうだから、世界経済が成長しないわけがない。
セミナー後の交流会も、固定種の野菜の手料理に、手作りパン。ワインも6本も平らげ、予定時間も大幅に延長。いつもに増して大盛況のセミナーでした。
執筆者:多根幹雄