ヴィンテージの仕込み時

2016年07月02日

20160702_hirayama.pngイタリアで澤上さん主催のホンモノのオペラをたっぷりと堪能して来られた平山さん。特にバチカンでのひと時はヴィンテージそのものという事で、拙著「スイス人が教えてくれたがらくたではなくヴィンテージになれる生き方」を誉め殺ししてくださる一方、情景描写たっぷりにご解説いただきました。

 

ところで話はやはりイギリスのEU離脱問題へ。ここで、かつてのポンド危機との比較が出てくるのが平山教授らしいところ。ポンド危機の場合は明らかにポンド高で、市場がイギリス政府を攻撃。つまり理屈による攻撃で、結果市場は正常化する事に。一方、今回のBrexitは、市場は普通だったにもかかわらず、感情的に大衆がイギリス政府を攻撃。結果市場は間違った水準へ。その為、ヴィンテージ企業も価格を下げ、絶好の仕込み時が生まれたようです。

さらに長期で見ると、1980年後半から2000年くらいまで、世界はパイも増え、皆が協調していた時代。この時は理屈が通用していた。ところがITバブルがはじけて以降はパイの奪い合いへ。感情的な対立が非連続に続いていく時代になった。という事で、今回のようなヴィンテージの買い場がちょくちょく現れるという事らしいのです。よく「ファンドをどのように買えばいいですか?」と聞かれる事があるのですが、我々は、「基本は『積み立て』、さらにチャンスに『スポット買い』が出来ればベスト」と答えています。そういう意味で絶好の「スポット買い」の時代に突入しているのかもしれませんね。さてさて皆様準備の方はよろしいでしょうか?

 

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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