【ファミリーオフィスシリーズ 第2回】ロックフェラー家が築いた「資産を目的で動かす」発想

2026年01月13日

世界の富裕一族に学ぶ ファミリーオフィスの知恵

不確実な時代を生き抜くための資産防衛と継承の哲学

 

インフレや金利変動、地政学リスク、テクノロジーの急進化など、先行きが読めないこの時代に、いかにして資産を守り、次世代へつなぐか。
その答えを、何世代にもわたって富を守り続けてきた「ファミリーオフィス」の歴史から学ぶシリーズです。

第2回は原点・ロックフェラー家、第3回はヨーロッパ金融を支配したロスチャイルド家、そして最終回は現代の超富裕層による“新時代のファミリーオフィス”を取り上げます。

 

ロックフェラー家が築いた「資産を目的で動かす」発想

19世紀末から20世紀初頭、アメリカの石油王ジョン・D・ロックフェラー(John D. Rockefeller)は、巨万の富を手にしながらも、単なる資産拡大ではなく「家族の理念を中心にした資産運用」を追求しました。

 

1882年に設立されたロックフェラー・ファミリー・オフィスは、米国初の本格的な専属運用機関とされ、投資・慈善・教育・信託を包括的に管理、ファミリー全体で「資産を守り、目的をもって増やす」仕組みを築きました。

 

株式・不動産・信託などを組み合わせた分散投資を徹底し、アメリカでは、資産を守りながら引き継いでいくための長期信託「ダイナスティ・トラスト」という仕組みが普及しました。
税・法務・相続のリスクを構造的にコントロールする体制を整えた点は、現代の資産家にも通じています。

この仕組みは今日のファミリーオフィスの原点となり、「目的と仕組みのある資産運用」の象徴といえます。

 

参考文献・出典
1. Ferguson, Niall. *The House of Rothschild: Money’s Prophets 1798–1848.* Penguin Press, 1998.
2. Britannica Online, “Rockefeller Family.”
3. Rockefeller Capital Management Official Website (rockco.com).
4. The Rothschild Archive, London.
5. Bill & Melinda Gates Foundation Official Report 2024.
6. Bloomberg, “Family Offices in the 21st Century,” 2024.
7. Bezos Earth Fund Official Statement, 2023.
渡邉格史
執筆者
渡邉格史
株式会社パリミキアセットマネジメント
取締役
国内銀行に16年間在籍し(その内半分は米国駐在)、その後、外資系のコンサルティングファームに16年間在籍。銀行員として養った金融知識とコンサルタントとして鍛えられた課題解決力で、少しでもパリミキアセットマネジメントのお客様のお役に立ちたいと考えております。

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