ヴィンテージになれるかもツアー4 奥出雲

2024年11月08日

2017年から始まった「ヴィンテージになれるかもツアー」、ジュネーブ、パリ、奥出雲と続き、コロナ禍を経て、今回再び「奥出雲」ということになりました。二泊三日の内容の濃いツアーで、いろんなサプライズもありましたが、一部をご紹介いたします。

前回と違うのは、すでに日本の原風景「奥出雲」にも訪日外国人観光客が徐々に増えてきているので、参加人数を21名にせざるを得ませんでした。

 

「砂の器」記念祭

今回のツアーの一つの目的が松竹映画公開50周年、TBSドラマ放映20週年記念「砂の器記念祭」に参加すること。奥出雲へは普通、空路で出雲、または米子空港に着き、車で1時間ほどかけていくのですが、今回のこのイベントが奥出雲の亀嵩(カメダケ)小学校で行われるので、岡山からJR伯備線特急やくもで生山まで行きそこから貸し切りバスで直接、記念祭会場に向かいました。土砂降りの雨の中、到着した、廃校が決まっている亀嵩小学校の駐車場(校庭)は、車で埋まり、600人の方が集まる会場は活気に満ちていました。「砂の器記念祭」のメインイベントの一つが福澤監督(TBSの有名監督、「砂の器」TV版、「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」「ドラゴン桜」「VIVANT」など)へのインタビュアーとして登場したのが、さっきまで我々を中型バスで生山駅まで迎えに来てくれた宇田川さん(奥出雲多根自然博物館館長、50年前の「砂の器」から奥出雲への映画ロケ誘致を手掛け、福澤監督とも長い付き合い)なのでびっくりです。福澤監督も宇田川さんに強引に誘われ、一度、来てから奥出雲のとりこ(特に食べ物がおいしい、人がいい)になり、以降のドラマ、映画などのロケ地に多用しているとのことでした。福澤さんの一言一言に奥出雲愛があふれていました。

 

「VIVANT」の櫻井家

そのあと、今回、福澤監督作品「VIVANT」のロケ地となったタタラ製鉄で財を成した櫻井家を訪れました。広大な敷地に資料館と旧住宅があり、現在、松江市にお住いの桜井家第14代ご当主もわざわざ来ていただいて、直接ご案内をしていただき、ツアーメンバー一同大感激です。写真で見てわかりますが、この方が「ご当主」と説明しなくても、圧倒的な存在感です。このお屋敷が、ドラマ「VIVANT」の中では、主人公と世界的テロリスト組織テントの首領のルーツという設定で「テント」の紋章が櫻井家の屋根に合成されていました。

その夜、奥出雲の有名温泉旅館「玉峰山荘」に宿泊となりました。老舗の温泉旅館で夕食を楽しんだあと、静まり返ったロビーを通ると4人の方が何やら打ち合わせ。その一人があまりにも目立って大きい福澤監督でした。あまりの迫力に、怖気づきましたが「福澤監督ですよね。記念祭に参加させていただき、感動しました。宇田川さんの知り合いです!」まで言ったら、にこやかに「一緒に記念写真撮りましょう。」ということに。結局、宇田川さんや奥出雲町長も合流しての集合写真になりました。

 

志學荒神社

二日目、朝食後、奥出雲多根自然博物館近くの志學荒神社に。この神社は、メガネの三城(現パリミキHD)の創業者 多根良雄氏(パリミキHD多根幹雄会長の祖父)が、子供の志学・立志の神様「佐白三寶荒神」を再興した神社で、秋の大祭に際し、ツアー参加者全員でお参りしました。

 

絲原家

そのあと、タタラ製鉄で財を成したもう一つの旧家絲原家へ向かいました。絲原家では、タタラ製鉄について、模型などをはじめさらに具体的な展示がされていて興味深かったです。

説明してくださったのは、絲原家16代目。ちょっと遅れて登場されましたが、後でHPを確認すると「絲原家16代目の案内は当分の間中止」となっているので、特別に催行していただいたのかもしれませんね。住宅の中に入ると圧倒的な大きさの梁に支えられた、部屋数が40室もある巨大な和風建築、完成時は藁葺きだったのが、途中で瓦葺に改装し、荷重が変わったので一部の襖、引き戸などが動かなくなったなどの裏話も、面白かったですね。絲原家住宅の豪奢な大広間で豪華な昼食をいただきました。

 

たたらと刀剣館

次に近くのたたらと刀剣館へ。絲原家の資料館よりもさらに実際的なタタラ製鉄の技法の説明、体重をかけて鞴(ふいご)を動かす仕掛けなどを体験できる模型などもありました。奥出雲では、今も刀剣を作るための磨き抜かれた鉄材「玉鋼」をタタラ製鉄で生産していて、ここから全国の刀鍛冶に材料として供給されているということです。

刀剣館では、現役の刀鍛冶の方が、実際の仕事場で説明してくれました。 本物の刀をいきなり持たせていただきましたが、私は少し固まりましたね。人それぞれ表情が違います。

 

奥出雲多根自然博物館

この後、奥出雲多根自然博物館に戻り、学芸員の案内で展示を見学させていただきました。一般の親子連れの宿泊客でほぼ満室のようでした。

夕食は、博物館最上階のレストランさじろで。

新しく首都圏から奥出雲に移住してこられた新任のフードプロデューサーが準備してくれた、地元食材を使った豪華なお料理で宴会となりました。

 

 

出雲大社

最終日は、奥出雲をバスで出発、まず出雲大社に向かいます。途中、稲佐の浜で、打ち寄せる波が運んできた砂を採取する儀式をし、出雲大社に向かいます。

打ち寄せる波から砂を取るというのは、なかなか難しく靴がずぶ濡れになりました。皆さん大騒ぎでしたね。今まで吸うかい、出雲大社に参拝しましたが、初めての経験でした。

この拝殿の後ろにある小さい社に、取ってきた砂を奉納し、交換に用意されている砂を自宅に持ち帰って家の敷地や田畑にまいて清めて神様のご加護をいただく正しい参拝の仕方ということで、出雲大社のご利益度が高まりました。

 

堀川遊覧

次は、松江城に向かい堀川遊覧。最近TVでも紹介されてましたが、松江城の周りの堀を10数人乗りのエンジン付きの小舟に乗って40分くらいでお堀を一周します。木々の向こうに小さく天守が見え、反対側には穏やかな松江の街並みが見え、堀の幅も、広く狭く変化し、また、下をくぐる橋の水面からの高さもギリギリなので、橋によっては、船の天蓋を低く折りたたんで、乗客も体を折り曲げて進んでいきます。こんな感じが何とも言えない情緒があって、大好きになりました。

 

小泉八雲記念館

最後の訪問は小泉八雲記念館、2016年にリニューアルしたそうで、大変見やすいおしゃれな施設でした。

来年後半のNHK朝の連ドラ「ばけばけ」は、小泉八雲の奥様 小泉セツが主人公とのことから、来場者も急に増えたようです。小泉八雲本人は、結局日本語は苦手のままで、執筆なども英文で、セツさんが日本語訳をしていたようです。資料も英文が多く、外国人観光客に人気で大型バス来てました。

磯野昌彦
執筆者
磯野昌彦
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長
さわかみ投信投資顧問のスタートアップメンバーとしての2年間の経験他、グループ企業のIR担当(インベスター・リレーションズ、投資家とのコミュニケーションをする仕事です)を10年間にわたって担当。評価される企業側として、ファンドマネージャーやアナリストから厳しい質問を受ける立場でしたが、当時、「この人は手ごわい」「この人は勉強不足」などと、各人を個別評価することで、どんなファンドマネージャーやアナリストが優秀かを見極める力がつきました。今は逆の立場で厳しい目でファンドを評価しています。

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