２０１９秋『たねころ山イベントに 参加させていただいて』

先日１１月３０日の土曜日、かねてより噂に聞いていた「たねころ山」のイベントに初参加させていただきました。

私の住む横浜市から在来線を乗り継ぎ、ＪＲ伊東線「宇佐美駅」まで約三時間の小旅、車窓からの景色を楽しみながらやって参りました。今年は特に長かった夏のせいで「秋を感じる間もなく冬がやって来てしまった。」と、思っていましたが、この日は絶好の晴天に恵まれ秋を満喫する楽しい一日がスタートしました。

先ず驚いたのは、宇佐美駅からたねころ山まで車で５～６分なのですが、なんと〝お客様に！？〟送迎いただいたことでした。普通と言ったら変ですが、企業が主催するイベントでは「ホスト」と「ゲスト」がしっかり分かれていて当然ゲストはもてなされる立場にあります。ところが、今回のイベントは「どちらがホストで、どちらがゲスト」という垣根はなく、いわば「仲間同士」のアットホームなイベントでした。（田安様、この場を借りて御礼申し上げます。送迎いただきありがとうございました。）

早速到着したところ、５，５００平米の敷地には、私が想像していた何倍もの施設の数々（オシャレで別荘のようなログハウスから始まり、ヤギのいる牧場、各種無農薬野菜の畑、丘の上にはコンサート出来そうなウッドステージ、立派なピザ窯とその横にあるバーカウンター、そしてトイレとお風呂が完備された水場ｅｔｃ）があり、もうこれは立派なキャンプ場の様相で「ただ事ではない！」と、本日２度目の驚きでした。

私は普段オフィスワークが中心なので、ご多分に漏れず無機質な空間で日々過ごしているからか、久しく遠ざかっていた土や焚火の匂いに触れ「やっぱり人間、時々こうして自然と触れ合った方がいいな…」と改めて感じました。

今回は（も、でしょうか）イベントが盛りだくさんで、芋掘り体験・シイタケ狩り体験・みかん大福づくり・みんなで歌う四季の歌などに参加させていただき、童心に返って楽しむことが出来ました。また、ランチはバイキング形式で、取れたての無農薬野菜をふんだんに使った本当に美味しい手作りの料理をいただきました。これだけでもご馳走なのに、前日から仕込みをされた磯野家特製の力作のスープともちもちの焼き立てピザに始まり、ソーセージ、ステーキ、海老やボイル牡蠣、さっき皆で取ったシイタケまで！参加していた子供たちが料理を配る姿も微笑ましく、さらに料理を美味しくしてくれました。

話は少し横道に逸れますが、私が最近知った言葉に「不便益（ふべんえき）」というものがあります。例えば①富士山の頂上に登るのは大変だからとエレベーターを作ったら「山登り」本来の意味がなくなる。②バリアフリーを作ることで、逆に身体能力が衰える。など、「不便のままだからこそ、良かったこと」をそう呼ぶそうです。現代は、加速度的に便利な（便利すぎる）世の中になっていますが、ヒトが人間らしくいるために、果たして「必要な便利さなのか？」と、考えさせられます。

また、今回の様にわざわざ貴重な時間とお金を使って「実際に集まる価値」とは何なのか？

人々が潜在的に求めているのは、モノではなく「体験や実感、共感」なのだと、私の本業での大きなヒントをいただいた有意義な一日でした。こんな気付きをいただける存在だからこそ、安心して資産運用などお任せしたくなりますね。

次回機会があったら是非参加させていただきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。

執筆者：鈴木太一郎