今年の初詣

2021年02月09日

今回は、正月2日の初詣の話です。自宅から成田山新勝寺まで車で15分、電車でも30分もあれば着きます。35年前、関西から引っ越してきて数年は、年越しの初詣を楽しんでました。ただ、さすがに酷寒の中、開門を待つのは疲れるので新年のお参りは15日を過ぎてからとしてきました。

ただ、今年は、元旦の夜、「コロナで参拝者が極端に少なく、ついでにウナギ屋も空いてるのでは」と思い立ち、はじめての2日の初詣となりました。

空いてました。普通なら、境内に入るだけで時間がかかりますが、適度な賑わいの中でお参り、横道に入った出世稲荷にも初めて参拝しました。

さて、お目当ての新勝寺入口横のウナギの老舗 駿河屋さんに。さすがにすぐには入れないだろうと参拝前に整理券を丁寧な店主らしき方から受け取って11時に入店。いつもの部屋ではなく、力士が大勢で来るというゆったりした大広間に案内されました。ぬる燗をいただきながら、出来上がりを待っていただくウナギはやはり最高です。

ほろ酔い気分で、帰りの商店街を散策しました。ところが、昔のイメージとはかけ離れた変化がありました。食は、名物のウナギ中心(人気は老舗に集中)から、それぞれの特徴あるメニュー(トリナベ、どんぶりなど)、旧家をカフェに改装、外国人のやってるテイクアウトの店など。道もアスファルトから部分的に石畳に。若い人がやってる店が多くなりましたね。

老舗の漬物屋さん、すごい品ぞろえで、面白いから2品ほど買ったら、つり銭とともに「ご縁がありますように!」と、金糸を結んだ5円玉をくれました。広場で若い芸人が猿回しをやっていて、芸は普通ですが話術が巧み、演技の最後に「ご祝儀よろしく!できれば折り畳みできるお金がありがたい。」と言われ、苦笑いして千円札を出してしまいました。

2年ほど前に参道にある靴屋で結構高い(自分としては)スニーカーを買ったんですが、店主が走り出てきて、「調子はどうですか?調整もできますよ。」と声をかけてくれたり。

 

若い女性店主がやってる古民家改装カフェでわらび餅をいただいた後、商店街の端で「ぱん茶屋」というのを見つけました。 お腹いっぱいで食べるのは無理だけど次の日の朝食用のパンを買いに入ったら、奥のカフェスペースが大賑わい。「名物うなぎパン」とあるんですが、さすがに老舗で食べたばかりなので買いませんでしたが、レジで三角巾をかぶり、マスクをした女性に話しかけられました。「ウチは、もともと代々鰻屋だったんですが、息子がフランスに料理修行に行って帰ってきて、パン屋をやりたいというので、思い切ってパン屋にしてしまいました。うなぎパンは、その名残でそれが意外と人気あるんですよ!」と。家族の写真らしきものが貼ってあり、レジの方は、どうやら元鰻屋の女将さん(お母さん)息子?がガラスの向こうのパン工房から、会釈してました。

ホントに、商店街をチャンと歩いたのは、20年以上ぶり。その間に、世界中から外国人観光客が押し寄せ、また今回のコロナ禍でいきなり観光客全体が激減。こんな急激な変化の中、老舗商店街の人たちが必死に変わろうとしている姿に触れ、元気をもらった気がします。

「我々も常に変わらなければ!」と思いましたね。

磯野昌彦
執筆者
磯野昌彦
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長
さわかみ投信投資顧問のスタートアップメンバーとしての2年間の経験他、グループ企業のIR担当(インベスター・リレーションズ、投資家とのコミュニケーションをする仕事です)を10年間にわたって担当。評価される企業側として、ファンドマネージャーやアナリストから厳しい質問を受ける立場でしたが、当時、「この人は手ごわい」「この人は勉強不足」などと、各人を個別評価することで、どんなファンドマネージャーやアナリストが優秀かを見極める力がつきました。今は逆の立場で厳しい目でファンドを評価しています。

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