新しい年を迎えて早くも1ヵ月が経ちました。春の訪れが待ち遠しく感じる今日この頃ですが、2月に入り東京都内でも10cmの積雪となり、厳しい寒さはもう少し続きそうです。今回はそんな寒い気候とは無縁の温かい海に棲む魚をご紹介したいと思います。
ディスニー映画で一躍人気となった通称「ニモ」ことカクレクマノミは、フィリピンやインドネシア西部太平洋、沖縄の海などサンゴ礁のある温帯から熱帯に生息している魚です。(余談ですが、実際にニモのモデルとなったのは「オレンジクラウンフィッシュ」という種類の魚だそうです。)
カクレクマノミはイソギンチャクに囲まれて生活しているイメージをもっている方も多いと思いますが、当のクマノミの仲間はイソギンチャクの毒に対する免疫をもち、イソギンチャクによってその身を守っています。一方イソギンチャクはクマノミ達の食べ残しをエサとすることで「相利共生」の関係でお互いを支え合って暮らしています。
カクレクマノミの珍しい特徴の一つとして、「雄性先熟」というものがあり、これは雄から雌へと性別を変換することができる能力です。彼らは全て雄で産まれてきて群の中の一番大きな個体が雌へと性別を変換します。その雌が死んでしまうと、また別の体の大きな雄が雌に…というサイクルで群の中には雌が一匹というバランスをキープしています。クマノミ達が「雄性先熟」を行う理由は、厳しい生存競争の中でより多くの子孫を残すための戦略だと言われています。
実は魚類では「雄性先熟」や逆に雌から雄に変換する「雌性先熟」を行う種類が多く、サンゴ礁に棲む魚達を中心に約300種が存在するそうです。
海にはまだまだ未知の部分が多く、想像を超えた神秘の世界が広がっているかもしれませんね。
執筆者:入江孝之
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