荒れた市場環境下でも輝く日本企業

2019年04月13日

kei.png今回はコムジェストのリチャード・ケイさんの登場です。

日頃は、一万円のママチャリに乗って都内の企業を飛び回っている不思議な魅力のイギリス人です。

今回も凄かったですね、止まることなくその企業の持つ特徴が早口の日本語でドンドン出てきます。いかに深く、情熱を持ってリサーチされているかが伺えますね。しかも、コムジェストの強みは、世界中に散らばったアナリストが競合他社の情報もしっかりゲットしていること。ライバルから見たその企業の強さもしっかり分析しているので、信憑性は高そうです。

そんなリチャード・ケイさんから見て、日本の企業の未来についてはかなり強気で、日本は良い企業の宝庫だということでした。実は日本の企業は過去6年間の業績の伸びでは世界一だそうで、これには私もビックリしました。その割にはあまりに評価が低く、リサーチさえされていない無名な企業が多いのです。MSCIワールドの株価指数では7、6パーセントですが、コムジェストのグロースワールドという投資先の国を限定しないファンドでは、日本企業が20〜30パーセントも占めています。

今回紹介されたのは、浜松ホトニクス、光通信、スズキ、オービック、ドンキホーテ、それから新たに加わったHOYA、信越化学ですが、すべて実際グロースワールドというファンドに組み入れられています。例えば、浜松ホトニクスはPETという最先端の医療用検査機器のある重要なパーツの世界シェアが100%だとか、HOYAは半導体製造において、極小化するのに不可欠なマスクブランクスにおいて世界シェア60%で世界一だとか、それぞれ真似出来ない長所を持ち、その特徴を皆が見出していないところが共通項でしょうか。

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そんな長期で投資可能な「宝探し」を毎日ママチャリに乗って楽しんでいるのが彼なのです。それにしても日本人よりも、イギリス人の彼のほうが日本に対して大いに可能性を感じているというのは日本人として情けないことかもしれません。もうすぐ元号も「平成」から「令和」も変わります。まずは、われわれのマインドも失われた20年、30年の後ろ向きから、日本の新しい可能性に目を向ける前向きへ、リセットしていきたいですね。

 

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキホールディングス
代表取締役会長
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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