250年ぶりに新しい時代がやって来ます
2019年09月10日
今皆さんが100円ショップで買物中だとします。次の瞬間、すべての商品が100円から50円になったとしたらどうでしょうか。確かに嬉しいかもしれませんが、狂喜して買いあさることは、もはやないでしょう。最近、あの消費大国アメリカでも片づけの「こんまり」さんの本がベストセラーになったり、巷でも「断捨離」とか「終活」がブームになったりしています。かつては、家にどんどんモノが増えてくると幸せな気持ちになれたのが、最近は家からモノが無くなるとスッキリして、気持ち良くなる時代になって来ました。
今となっては、モノがなかった時代をイメージするのは難しいくらいですが、そもそも今のような工業化社会がスタートしたのはいつごろでしょうか。イギリスで産業革命がおこったのが18世紀中旬、かの有名なジェームズ・ワットが蒸気機関を発明したのが1765年でした。そのころから数えると250年以上にわたり、世界は規格大量生産、大量消費によって、モノだけでなく、教育や医療や、金融などの規格化されたサービスも安く供給する社会を目指してきたことになります。
日本でも、松下幸之助さんがあの有名な「水道哲学」を説いたのが1932年。その内容は次の通りです。
『産業人の使命は貧乏の克服である。その為には物資の生産に次ぐ生産を以って、富を増大しなければならない。水道の水は価(あたい)有る物であるが、乞食が公園の水道水を飲んでも誰にも咎められない。それは量が多く、価格が余りにも安いからである。産業人の使命も、水道の水の如く物資を無尽蔵にたらしめ、無代に等しい価格で提供する事にある。それによって、人生に幸福を齎(もたら)し、この世に極楽楽土を建設する事が出来るのである。松下電器の真使命も、亦(また)その点に在る。』
その後、松下さんはじめ多くの人々の絶え間ない努力、そしてここ30年は、グローバリゼーションとインターネットによる世界的な大価格競争によって、日本をはじめとする多くの先進国では、いつでも、誰でも、何処でも、モノやサービスを安く手に入れることが出来るようになりました。そういう意味では、松下幸之助さんが理想としたモノで満たされる社会が実現したといえるでしょうが、我々は本当に幸せになれたのでしょうか。
まだまだ幸せを実感できない以上、人間の欲求は尽きる事がありません。それでは次の時代何がもとめられるようになるのでしょうか。それはその人だけに、その時だけに、その場所だけにピッタリ合ったより質の高いモノとかサービスでしょうか。あるいは時間とともに価値が上がりヴィンテージになるホンモノかもしれません。それに、最近言われているように「コト」があります。個人的には今人びとが求めるものは、「トキメキ」と「安心」だと思っているのですが、それを満たしてくれる「サービス」や「コト」かもしれません。
という事で、大げさかもしれませんが、250年ぶりに社会の基盤が変わるわけですから、これから成長していく企業も今までとは大きく様変わりしていきそうです。さらに言えば、社会の仕組みもこの250年かけてすっかり企画大量生産、大量消費型になってしまっています。教育しかり、医療しかり、それにもちろん金融もそうかもしれません。元はと言えば資本主義や金融市場の発達と規格大量生産社会は切っても切れない関係でしたから、新しい時代には金融も大きく変わっていくのでしょう。
ところで、CHANGEはCHANCEと似ていると思いませんか。GからTを取るとCに変わります。このTは「タブー」だそうです。古い時代のタブーにとらわれず、この250年ぶりの激変を大いにチャンスに変えていきたいものですね。
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