ファンドの併合について

2020年09月09日

tanekoro.jpgまずはちょっとうれしいお知らせです。8月25日に金融庁が発表した5年間のシャープレシオランキングで、数多くの運用会社の中でクローバーが第四位にランキングされました。クローバーは新しい体制になってまだ7年目の新入りですが、皆様の応援のお陰で着実に実力をつけつつある証とも言え、御礼申し上げたいと思います。

ところで、弊社のホームページや一部の皆様にはお手紙でも既にご連絡いたしましたが、この度「らくちん」と「かいたく」ファンドを「コドモ」に併合する準備を進めております。既に「らくちん」と「コドモ」の併合に関しては、圧倒的多数の皆様のご賛同をいただき、この9月28日に併合を行います。今回の件は、突然のことで驚かれた方も多いと思いますが、まずはクローバー・アセットマネジメントという会社の生い立ちからお話ししたいと思います。

もともとは、さわかみ投信の澤上篤人会長の「お客様に見える運用者達によるご当地ファンド」構想に共鳴した有志の皆さんが、各地に「浪花おふくろ」「楽知ん」「かいたく」という投信会社でそれぞれファンドをつくりました。しかし、その後のリーマンショックの影響もあり各ファンドの純資産が伸び悩み、赤字経営が続くことになります。そこで、三つの会社をひとつにして経営効率を上げようということで生まれたのがクローバーでした。

それでも経営が苦しく、毎年のように増資を繰り返す状況でした。そこで2013年、澤上会長とも旧知であったメガネの三城、パリミキを経営する三城グループの親会社が支援に乗り出すこととなり、その際新たに「コドモ」が四つ目のファンドとして加わりました。その後、経営の方は黒字化し安定してまいりましたが、小さな運用会社にもかかわらず四つものファンドを運用するという状態が続いておりました。

もともと、同じような長期投資の理念でつくられたファンド同士でありますし、以前から一緒にしようという話は出ていたのですが、その頃は一旦ファンドを「償還」する方法しかありませんでした。この方法ではお客様は利益分に対して税金をお支払いいただく必要があり大事な運用原資が目減りしてしまうということで、とても長期投資に適した方法とは言えず実行に移せずにいました。

その後、金融庁も異常なくらい多く取り残されている日本の小規模ファンドを問題視し、課税されることなくそのまま複数のファンドを一緒にできる「併合」の推進に力をいれることになりました。実は、今年5月に野村アセットマネジメントが併合を行いましたが、今回のクローバーの案件が実現すれば、受益者の皆様の書面決議を伴う併合第一号となるということです。

今回の併合は、受託銀行が共通である「らくちん」と「かいたく」を「コドモ」に併合するというプランです。永年「らくちん」や「かいたく」を応援してくださった方々からすると、何故自分たちのファンドが存続ファンドにならないのかと、ご不満もあるかとは思います。当然のことと思います。しかし、四ファンドの中で純資産の規模が圧倒的に大きく、また運用の自由度ももっとも高い「コドモ」に併合することで、お金の面はもちろんですが、特に人的、時間的面での集中が計れることとなり、今回「コドモ」ファンドの受益者になられる皆様はもちろん、既存の「コドモ」の受益者の皆様にとっても、大きなメリットがあると考えております。

今後は、「コドモ」と「おふくろ」の二ファンドに経営資源を集中し、より高いレベルの運用を行っていくのは当然として、この二ファンドの特徴をより鮮明にすることで、皆様により適した投資の組み合わせが提案できるよう努力してまいります。

これまで「らくちん」「かいたく」を応援してくださった皆様にも、今まで以上に「コドモ」と「おふくろ」を応援いただけますよう、切に願っております。

引き続きご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い致します。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキホールディングス
代表取締役会長
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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