日銀金融政策決定会合に注目|日米金利差とマーケットへの影響

2025年12月15日

今週は重要経済指標発表が目白押しですが、特に19日(金)の日銀金融政策決定会合に注目しています。

【先週のFOMC 】

・FFレートの0.25%引き下げ決定

・T-Billの購入開始決定

【今回の日銀】

・今年1月以来の0.25%利上げがほぼ確実視

日米で金利の方向性が違う決定が下されることが、マーケットにとって穏やかでないのは、昨年8月の「令和のブラックマンデー」の引金になったことなども記憶にあるからだと思います。

 

下図は米2年金利と日本2年金利の差をグラフ化したものです。

一時は5%以上あった金利差も、最近では約2.4%まで差が縮まっています。

これまでの「円で借りて外貨資産へ投資する 円キャリートレード 」も、金利差がなくなってくると為替リスクをとってまで外貨投資を行うメリットがなくなってきます。

過去、日銀総裁の会見が相場の転換点になったことが多く、注意したいと思います。

宇野隆一郎
執筆者
宇野隆一郎
株式会社パリミキアセットマネジメント
ファンドマネージャー
1988年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行し、主に国際部門を中心に国内及び証券部門にて従事。1998年には当時のスイス富士銀行(スイス・チューリッヒ)に駐在し、プライベートバンキングや運用の奥深さを体現し、以来マーケットの魅力に取りつかれました。2004年にドイツ銀行のプライベートバンキング部門に転職。その後独立し、ファミリーオフィスの運用を担当。1か月の内、約半分近くを海外に出張し、年間約100以上の世界中のファンドマネージャーとミーティングを行っていました。その時に、多根さんと出会いました。2009年にシンガポールに拠点を移し、ファンドに限らずあらゆる金融商品の運用を行い、2017年に帰国後も個人投資家として相場・トレードの研究に勤しんでまいりました。相場で大切なことは大局観であり、ファンダメンタル同様、時間と価格の分析も行いながら大局観を把握し、それに見合った旬なファンドを常にアップデートしていきたいと考えております。

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