私の「真夏の夜の夢」~少子化対策と家庭教育~

2025年09月09日

少し前に「2024年の出生数は70万人を割って過去最低の68.6万人になった」という記事を読みました。

2021年までは80万人を越えていたので、急激な減少と感じます。

気になって2024年の死亡者数を調べてみると、160.5万人。

同様に2021年と比べると2021年は144万人だったので、こちらは急増に見えます。

2024年の日本の人口の自然減は91.9万人となり、このペースだと2025年の人口の自然減は100万人を越える可能性すらあるのではないでしょうか。

少子化による国力衰退の危機が叫ばれて久しいですが、いまだに少子化対策の成果は上がっていないようです。

 

少子化対策に私見を述べれば、これまで国を挙げて(?)取り組んできた、出生率を上げる努力(正確には維持する努力)は引き続き必要だと思いますが、先進国で少子化が進むのは前提と捉えるべきだと考えています。

その上で国力を維持するために、数ではなく質、つまり、一人一人の子供の持つ可能性をより高めていくための「教育」が、国力維持の鍵となるように思うのです。

 

日本において子供の教育となると学校教育に目が向けられがちで、子供の人格や非認知能力の形成に最も影響が大きいであろう、家庭教育については各親任せで疎かにされがちです。

巷に情報として出てくる家庭教育も、「受験に受かるため」、「天才スポーツ選手の育て方」のような情報か、困った時のhow toものしか目にしません。

果たしてこれが未来の地球を担う日本の子供に必要な家庭教育なのかと問われると甚だ疑問なのです。

 

子供の持つ可能性を高める家庭教育がどのようなものかは、それぞれの家庭での考え方があると思います。

大事なことは、家庭教育が子供の将来に大きく影響を与える事を親や祖父母、叔父叔母など子供の身近にいる人たちが理解する事、その上で、家庭教育方針のようなものを決め、それを意識して子供と接して、家庭教育を実施する、という事だと思うのです。

例えば子供の家庭教育方針を「自ら考え、自らの手で自身の幸せを実現していく“自立・自律”した子供を育てる」とするならば、そのための家庭教育はどうあるべきか?を、子供の教育に携わる人たち(親や祖父母、叔父叔母など)が話し合い、試行錯誤しながら家庭教育を実施していくことが、子供の可能性を高めていく事につながると思うのです。

 

学校に教育理念があるように、家庭にも教育理念を持つ世の中にすることが、少子化による国力衰退の課題解決につながると、つらつらと考える、暑くて眠れない夜でした。

(尚、自分も子を持つ親として、自分の事は棚に上げている事は「真夏の夜の夢」としてご容赦ください)

 

執筆者:渡邉格史

関連記事
資産運用・投資セミナーを開催しております

投資信託にかかるリスク

投資信託は、値動きのある有価証券等を投資対象とし、基準価額は変動します。したがって、投資家のみなさまの投資元金が保証されているものではなく、
基準価額の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。
投資信託は、預金等や保険契約とは異なって、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
投資信託をご購入される場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面等の内容を十分に確認のうえ、ご自身でご判断ください。

お電話でのお問い合わせ

お客様専用
無料通話

0800-5000-968

平日 9:00~17:00 定休日:土日祝・年末年始