ジャクソンホール会議で注目されるパウエル議長発言 ― 利下げはあるのか?

2025年08月18日

📌今週マーケットの注目イベント

8/21~23開催 ジャクソンホール会議 での、パウエル議長の講演(8/22)

特に注目される理由は、次回9/17のFOMCで利下げ示唆があるかどうか

 

現状、金利先物市場から算出した利下げ確立は8割以上ですが、 インフレが収まるどころか最近上昇基調。

この状況での利下げはインフレが再燃の可能性があり、マーケット参加者の見方も二分しています。

難しい判断を迫られているパウエル議長の発言に注目です。

 

利下げを「する」と考えられる要因

① 最近の雇用統計での大幅な下方修正 → 景気後退懸念の台頭

② 実質金利が高い → 住宅市場の落ち込み

③ 政府(トランプ大統領、財務長官)からの口先圧力

④ マーケットは既に9割以上の確率で利下げを織り込んでいること

=この状態が直前まで続けば下げざるを得ない(マーケット混乱を避けるため)

 

利下げを「しない」と考えられる要因

① インフレ目標の2%に達していない(+最近はPPIなど上昇の兆しも)

② 関税発動による影響度合いが未定(不確実性)

③ 政府に屈したと思われたくない

(パウエル議長本人は任期終了が迫っている中、ここでインフレ再燃は避けたいという思惑)

④ GDPが好調(現状の4-6月期成長予想は「+2.5%」)で、株価は最高値圏(インフレ助長要因)

 

宇野隆一郎
執筆者
宇野隆一郎
株式会社パリミキアセットマネジメント
ファンドマネージャー
1988年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行し、主に国際部門を中心に国内及び証券部門にて従事。1998年には当時のスイス富士銀行(スイス・チューリッヒ)に駐在し、プライベートバンキングや運用の奥深さを体現し、以来マーケットの魅力に取りつかれました。2004年にドイツ銀行のプライベートバンキング部門に転職。その後独立し、ファミリーオフィスの運用を担当。1か月の内、約半分近くを海外に出張し、年間約100以上の世界中のファンドマネージャーとミーティングを行っていました。その時に、多根さんと出会いました。2009年にシンガポールに拠点を移し、ファンドに限らずあらゆる金融商品の運用を行い、2017年に帰国後も個人投資家として相場・トレードの研究に勤しんでまいりました。相場で大切なことは大局観であり、ファンダメンタル同様、時間と価格の分析も行いながら大局観を把握し、それに見合った旬なファンドを常にアップデートしていきたいと考えております。

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