CDS(クレジットデフォルトスワップ)レート・前年比について

2025年06月04日

CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)

以下は、現在の「CDS 5年物*」の表です。

ご覧の通り、米国はG7の中で、イタリアの次にCDSレートが高く、1年前と比べて大きく上昇しています。

一方、スイスは、伸び率は大きいですが絶対値が最も低い水準です。これが、市場が暴落する(リスクオフ)時にスイスフランやスイス国債が買われる所以です。

因みに、日本は債務残高がGDP比最も高いものの、米国の半分以下で取引されています。

現在“大きく美しい法案”が米国の上院で審議されていますが、可決された場合、この法案に含まれている減税や債務上限の引き上げがどのように米国のCDSレートに反映されるか注目しています。

 

*:「CDS 5年物」とは、信用リスク(デフォルトリスク)を5年間保証するための保険料率(スプレッド)を意味します。

レートが高いほど、「対象国が5年以内に債務不履行のリスクが高い」と市場が判断していることを示します。

宇野隆一郎
執筆者
宇野隆一郎
株式会社パリミキアセットマネジメント
ファンドマネージャー
1988年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行し、主に国際部門を中心に国内及び証券部門にて従事。1998年には当時のスイス富士銀行(スイス・チューリッヒ)に駐在し、プライベートバンキングや運用の奥深さを体現し、以来マーケットの魅力に取りつかれました。2004年にドイツ銀行のプライベートバンキング部門に転職。その後独立し、ファミリーオフィスの運用を担当。1か月の内、約半分近くを海外に出張し、年間約100以上の世界中のファンドマネージャーとミーティングを行っていました。その時に、多根さんと出会いました。2009年にシンガポールに拠点を移し、ファンドに限らずあらゆる金融商品の運用を行い、2017年に帰国後も個人投資家として相場・トレードの研究に勤しんでまいりました。相場で大切なことは大局観であり、ファンダメンタル同様、時間と価格の分析も行いながら大局観を把握し、それに見合った旬なファンドを常にアップデートしていきたいと考えております。

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