『わたしの運用ヒストリー』

2020年02月12日

◯厚生年金基金の運用失敗

平成元年(今から32年前)私はある企業の「厚生年金基金」の理事長のお役をすることになりました。設立後10年間までは6.5%の利回りを何とかクリアし100億円の規模にもなりましたが平成10年頃から運用益どころか評価損が続出し、累計で数十億円もの穴が空いたのです。 母体企業に数年間「特損」を出させてご迷惑をおかけしました。運用そのものの仕組みが世の中の変化に対応できない、非常に制約のあるもので我々としても選択肢が殆ど無く、後年やがて、その基金は解散する運びになりました。

◯さわかみファンドとの出会い

23年前、長男が大学卒業したとき、ちょうどさわかみ投信がスタートしたところでした。長男はファンド立ち上げのお手伝いということで2年間お世話になりました。そうしたご縁もあり2000年8月頃さわかみファンドをいくらか購入していたのです。なんと以降20年間の運用実績は223%で年4.4%の平均利回りでした。厚生年金基金の失敗時に経験したおざなりの運用とは根本的に違うことを実感しました。

◯クローバー・アセットマネジメント(株)

それから約15年経過し(2013年初頭)今度は澤上篤人様と久し振りにランチの機会に同席したのですが、トントン拍子でパリミキのグループ会社が、当時おふくろ投信、らくちん投信、かいたく投信が一つになって出来上がったクローバーアセットを引き継ぐ運びとなったのです。何という不思議なご縁でしょうか。

投信運用会社の経験がない多根幹雄氏がクローバーアセット社長をやることになり本当に大丈夫なのか(失礼!私自身に前歴があるものですから)?と思ったのは無理からぬことです。それで、とにかく私も個人的に資金を預けてみることにしました。

ところがどうでしょう。2013年に立ち上げたファンドは、設定来年平均利回り10%という好成績です。「ファンド・オブ・ファンズ」という仕組み上、手数料がかさむ事だけが心配でしたが、ファンド内でのファンドの入れ替えで状況に合わせ大胆に中味を変えていく手法は、私にとって全く新しいものでした。

◯長期で勝負

私は25年前シドニーに赴任した時から(50才のとき)ある理由で「長寿」を人生目標に掲げその準備のためあらゆる実験と検証を継続→軌道修正→続行しております。まさにこの長期投資に支えられてのこそ「長寿」となっています。

長生きしてこそ結果が結実されヴィンテージの世界、長生きすると楽しみですぞ〜!

また、今はクローバーのセミナーや国内イベント、海外ツアーに参加して、他の投資家の皆様とも楽しく交流させていただくのも思いもかけぬ楽しみになっています。今後ともよろしくお願いいたします。

執筆者:多根伸彦

関連記事
資産運用・投資セミナーを開催しております

投資信託にかかるリスク

投資信託は、値動きのある有価証券等を投資対象とし、基準価額は変動します。したがって、投資家のみなさまの投資元金が保証されているものではなく、
基準価額の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。
投資信託は、預金等や保険契約とは異なって、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
投資信託をご購入される場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面等の内容を十分に確認のうえ、ご自身でご判断ください。

お電話でのお問い合わせ

お客様専用
無料通話

0800-5000-968

平日 9 :00~17:00 定休日:土日祝・年末年始