ミラノ・ダービー

2021年03月09日

私は、父の仕事の関係でイタリアのミラノで幼少期を過ごしました。渡航前、野球が大好きで長嶋選手や王選手がお気に入りだった私は、野球スパイクを買ってもらうことを条件にミラノに行くことを両親に了承し、未だ日本人居住者が少なかった70年代のイタリアへと渡ることになったのです。

ご存知の通り、イタリアではスポーツといえばサッカーが一番人気がありました。サッカーはイタリア人の生活の一部になっており、子供からご老人までとにかく熱狂的なファンで溢れていました。

私から見て、イタリア人はサッカーについて議論する時が年齢を問わず最も真剣に熱くなるように思えます。またライバルのファン同士が喧嘩になり逮捕者まで出ることもよくありました。(たまに殺人事件も・・・)

そんな自分もミラノでの生活が始まってからというもの、サッカーにすっかり魅了され、深くのめり込むのに時間はさほどかかりませんでした。休日に朝から晩まで近所の友人達とサッカーをして遊んでいると父から「飯くらい食べろ!」といって叱られ、仕方なく帰宅した事を今でも覚えております。

ミラノで一番盛り上がるのは、地元の2強チームである、インテルナツィオナーレ・ミラノとACミランのダービーです。(一般にはミラノ・ダービーといいますが、イタリア人はドゥオーモ教会の尖塔にある聖母マリア像になぞらえてDerby della Madonninaともいいます)

試合が行われる週末になると、町全体がそわそわし、おじさん達の話題がサッカー一色になります。スタジアムでは、お互いのファンが発煙筒を使った大規模な応援合戦となります。

声援は必ずしも若者とは限らず、かなりの年配のご老人までもが自分がまるで監督のような態度で試合にのめり込み声援を送ります。私が大人になってからミラノを訪れる機会があって観戦した時でさえ鳥肌が立つような全体の盛り上がり様なのでした。

 

今はコロナの影響でイタリアサッカーは無観客試合を続けているようです。(よくあのイタリア人が我慢しているなと感心してますが)いつかまた是非直接観戦できる機会が来ることを楽しみに生きていきたいと思います。

もちろん、私の一生応援する愛すべきチームはインテル(Internazionale Milano)です。

宇野隆一郎
執筆者
宇野隆一郎
株式会社パリミキアセットマネジメント
ファンドマネージャー
1988年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行し、主に国際部門を中心に国内及び証券部門にて従事。1998年には当時のスイス富士銀行(スイス・チューリッヒ)に駐在し、プライベートバンキングや運用の奥深さを体現し、以来マーケットの魅力に取りつかれました。2004年にドイツ銀行のプライベートバンキング部門に転職。その後独立し、ファミリーオフィスの運用を担当。1か月の内、約半分近くを海外に出張し、年間約100以上の世界中のファンドマネージャーとミーティングを行っていました。その時に、多根さんと出会いました。2009年にシンガポールに拠点を移し、ファンドに限らずあらゆる金融商品の運用を行い、2017年に帰国後も個人投資家として相場・トレードの研究に勤しんでまいりました。相場で大切なことは大局観であり、ファンダメンタル同様、時間と価格の分析も行いながら大局観を把握し、それに見合った旬なファンドを常にアップデートしていきたいと考えております。

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