【ファミリーオフィスシリーズ 第1回】不確実な時代に生きる、富裕層の「ファミリーオフィス的」考え方 | 世界の富裕一族に学ぶファミリーオフィスの知恵

2026年01月05日

世界の富裕一族に学ぶ ファミリーオフィスの知恵

不確実な時代を生き抜くための資産防衛と継承の哲学

 

インフレや金利変動、地政学リスク、テクノロジーの急進化など、先行きが読めないこの時代に、いかにして資産を守り、次世代へつなぐか。
その答えを、何世代にもわたって富を守り続けてきた「ファミリーオフィス」の歴史から学ぶシリーズです。
第2回は原点・ロックフェラー家、第3回はヨーロッパ金融を支配したロスチャイルド家、そして最終回は現代の超富裕層による“新時代のファミリーオフィス”を取り上げます。

 

 

近年、世界の経済や政治の環境は、これまでになく不確実性を増しています。

円安やインフレ、地政学リスク、金利上昇、AI革命による産業構造の変化など、個人投資家にとって「予測が難しい時代」になっていると言えるでしょう。

 

こうした中で、今あらためて注目を集めているのが「ファミリーオフィス的な資産運用」という考え方です。

ファミリーオフィスとは、もともと世界の富裕層が自分やファミリーの資産を守り、次の世代へ受け継ぐために設けた専属の資産運用組織です。

数百年にわたり資産を守り抜いてきたヨーロッパの名家やスイスの富裕層が、その代表例として知られています。

 

―― ファミリーオフィスの本質:守りと分散

彼らが重視しているのは、短期的な利益ではなく「資産を減らさないこと」

つまり、リスク管理を最優先にした運用です。

株式・債券・不動産だけでなく、オルタナティブ資産(株式や債券以外の投資対象)やプライベートエクイティ(未公開株投資)にも幅広く分散し、特定の市場や通貨に偏りのない、グローバルな分散投資を行っています。

 

特にスイスでは、富裕層だけがアクセスできる「信頼できる情報」や「未公開の投資案件」が数多く存在します。

これは単なるネットワークの差ではなく、長年にわたり築かれた信頼と、一貫した投資哲学の結果です。

目先のトレンドに左右されず、10年・20年先を見据えて判断する。

これがまさにファミリーオフィスの知恵と言えるでしょう。

 

―― 今こそ、個人投資家に必要な視点

もちろん、私たち一般の投資家が専属の運用チームを持つのは現実的ではありません。

しかし、「ファミリーオフィス的な考え方」は誰でも実践することができます。

 

たとえば、

・自分や家族の『資産の目的』を明確にする
・一つの資産や通貨に偏らず、複数の国や資産クラスに分散する
・景気や市場の波に左右されない、長期の視点で投資を続ける

といった基本姿勢です。

 

短期的な値動きやニュースに振り回されがちな今だからこそ、富裕層の「資産を守りつつ増やす」という哲学から学ぶ価値があります。

リスクを恐れすぎず、しかし無理な投資には走らない。

冷静な分散と長期の視点こそが、これからの時代に資産を守る最大の力となるでしょう。

 

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次回以降のブログでは、ファミリーオフィスの考え方がどのように生まれ、どんな歴史をたどってきたのか、そして実際にスイスや欧米で成功しているファミリーオフィスの具体的な事例についてもご紹介してまいります。

 

富裕層だけが知る「資産を守り抜く知恵」を、より身近に感じていただければ幸いです。

渡邉格史
執筆者
渡邉格史
株式会社パリミキアセットマネジメント
取締役
国内銀行に16年間在籍し(その内半分は米国駐在)、その後、外資系のコンサルティングファームに16年間在籍。銀行員として養った金融知識とコンサルタントとして鍛えられた課題解決力で、少しでもパリミキアセットマネジメントのお客様のお役に立ちたいと考えております。

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